インジェクタークリーナーはワコーズだけ？人気を集めるBGのメンテナンスグッズも紹介

2024年11月1日

インジェクタークリーナーは、愛車のメンテナンスに欠かせないグッズです。トラックが故障する原因を少しでも防ぐためにも、インジェクタークリーナーを活用しましょう。

本記事では「インジェクタークリーナー」について解説しながら、「商品の選び方」や「おすすめ商品」を紹介します。トラックのお手入れに役立つ商品を探している方は、ぜひ参考にしてください。

インジェクターの役割や故障の原因について知ろう

インジェクタークリーナー自体は知っているものの、なぜ必要なのかをよく理解できていない方は少なくありません。まずは、インジェクターの役割をきちんと理解し、それぞれに適したインジェクタークリーナーを探しましょう。

インジェクターの主な役割

インジェクターは「電子制御のインジェクションシステム」とも呼ばれており、平たく説明すると「燃料の噴射を調整しながら供給するシステム」です。

インジェクターの中では「燃料の吸収（圧縮）→燃焼→爆発（膨張力）」の順で動力を作り出します。様々なセンサーが稼働して、インジェクターが電子システムで燃料の燃焼を調整しています。

インジェクターが故障する原因

インジェクターが故障する主な原因は「目詰まり」です。インジェクターは原動力を左右する重要な働きをしていますので、普段からきちんとしたお手入れを行いましょう。

燃料を燃焼する際に出た燃えカス（スラッジ）や炭素（カーボン）、油膜（ワニス）が目詰まりすると、トラックや自動車のパフォーマンスが下がるだけではなく、故障につながる可能性があります。

長期間放置している車両であれば、目詰まりが固着し、エンジンを始動する際に何らかのトラブルが発生する可能性があるので注意が必要です。

【インジェクターが故障したときの症状】

エンジンの異音
エンジンや車体の振動が増える
エンジンがかかりにくくなる
加速に時間がかかる
トルク不足になる
DPFの再生頻度が高くなり、時間がかかる
頻繁にDPFの警告ランプが点灯する

インジェクターに不具合が起こると、上記のような症状が現れます。愛車への負担を少しでも軽減したい方は、インジェクターの交換やお手入れをしましょう。

インジェクターの洗浄方法

インジェクターを洗浄すると、多くの場合は回復します。基本的には、インジェクターを車体から取り外し、超音波洗浄にてお手入れする方法が一般的です。

ただし、インジェクターに精通していない方は個人で洗浄するのはおすすめできません。インジェクターの不具合を悪化させないためにも、プロに依頼して洗浄しましょう。専門業者や整備工場に依頼してインジェクターを洗浄する場合は、約1週間かかります。

また、インジェクター洗浄料金の価格相場は、おおよそ100,000円です。決して安くはない費用ですので、トラックや自動車のメンテナンスは計画的に行うことが大切です。

インジェクタークリーナーがおすすめ！クリーナーに期待できる効果

より手軽に、コストを抑えてインジェクターのメンテナンスを行いたい方は、インジェクタークリーナーを活用しましょう。インジェクタークリーナーは、軽油タンクやガソリンタンクに液剤を注入し、エンジンを回しながら洗浄できるグッズです。

作業はインジェクタークリーナーを給油口から入れるだけですので、個人でも行えます。専門業者や整備工場にメンテナンスへ出す時間が限られている方でも、インジェクタークリーナーなら手軽に使えるのではないでしょうか。

インジェクタークリーナーの選び方

インジェクタークリーナーは車体に合った商品を選ぶことが大切です。インジェクタークリーナーの選び方を詳しく紹介しますので、インジェクターのメンテナンスを検討している方はポイントをチェックしてください。

適切な種類かどうかを確認

インジェクタークリーナーには「ガソリンエンジン」もしくは「ディーゼルエンジン」の2種類があります。使用する車種がどちらのエンジンなのか把握した上で、適切なインジェクタークリーナーを選んで使用する必要があります。

ガソリンエンジン用（ポート噴射式インジェクター）

ガソリン車は、ガソリンエンジン用のインジェクタークリーナーを使用します。ガソリン車は「ポート噴射式インジェクター」を採用しているケースが多く、軽油車とは違った工程で燃料を燃焼させています。

そのため、ガソリン車に適したインジェクタークリーナーを使用しなければ、洗浄効果をいまいち感じられない場合があるので注意しましょう。

ガソリン車を愛用している方は、ガソリンエンジン用のインジェクタークリーナーを選んでください。

ディーゼルエンジン用（気筒内直接噴射式（噴射式））

トラックをはじめとする軽油車はディーゼルエンジン用のインジェクタークリーナーを使用しましょう。気筒内直接噴射式（直射式）インジェクターとも呼ばれており、高圧縮力に耐えながら燃料噴射を行えるようになります。

軽油車のエンジン内の空気圧縮はガソリンエンジンよりも1.5～2倍負荷がかかる仕組みになっているので、シリンダー内に噴射されて蓄積した軽油が自然発火を起こす可能性があります。

軽油車の特徴をよく理解した上で、適切なインジェクタークリーナーを使用して故障を防いでください。

きちんと効果のある商品かどうかを確認

インジェクタークリーナーは、きちんと洗浄効果のある商品を選ぶことが重要です。せっかく手間とコストをかけてもインジェクターがきれいにならなければ意味がありません。

インジェクタークリーナーは、商品によって効果を感じるタイミングや洗浄効果の感じ方が異なります。愛車を労わるためにも使用するインジェクタークリーナーはこだわりましょう。

インジェクタークリーナーは車種によって効果の感じ方が違う場合もあるので、商品を購入する前に詳細をよくチェックしてください。

安全性の高い製品かどうか

インジェクタークリーナーを購入する際は、安全性についても確認が必要です。インジェクタークリーナーと一口にまとめても、商品によってインジェクターを洗浄する方法が異なります。

例えば、効果を出すためにインジェクターやその他車輌に悪影響のある成分が含まれる場合があります。どのような商品が副作用が少ないのか理解し、安全性の高いインジェクタークリーナーを選びましょう。

また、インジェクタークリーナーを注入する際は、自身も安全性に配慮しながら作業を行ってください。

コスパの良さもチェック

インジェクターのメンテナンス費用を少しでも抑えたい方は、コスパチェックを行いましょう。ただ価格だけを比較するのではなく、回復後もどのくらい長く最適な状態を保てるかは重要なポイントです。

インジェクタークリーナーの価格はピンからキリまでありますが、重要なのは車種に合った商品であるかです。安価な商品でも効果がなければ意味がありませんので、きちんと商品の特性も理解した上で購入しましょう。

インジェクタークリーナーで人気なのはワコーズ？

インジェクタークリーナーとして「ワコーズ」の商品が人気を集めていますが、実はBGの商品も注目されています。BGは、本社がアメリカにあるケミカルメーカーで、創業して50年以上の歴史があります。最高品質の原材料を用いることで、他メーカーでは容易に開発できない効果の高い製品を生産しています。

「BG Japan」はBGの代理店をスタートさせて15年程度経っておりますが、日本ではワコーズに比べると認知度が低いかもしれません。ただし、大手メーカーなどから純正採用・整備指定品採用されており、認知度も上がってきてさまざまな分野から注目されています。

BGのインジェクタークリーナーが愛用されている理由

BGのインジェクタークリーナーが多くの方に愛用されている3つのポイントを紹介します。インジェクタークリーナーの選び方に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

副作用が少なく安全性が高い

BGの商品の大きな魅力は、車輌や部品に悪影響を与える成分などを含んでいないため、インジェクターへの副作用がなく、回復後も正常な状態を長く維持できるという強みがあります。

また、インジェクター以外の燃料ラインなどの汚れを液体化し、燃やして消滅させてしまうため、固形物の汚れがエンジンに送られる心配がない点も安心できます。

愛車への負担を軽減するためにも、副作用の少ないBGのインジェクタークリーナーの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

簡単な使い勝手とパフォーマンス性

BGのインジェクタークリーナーは部品を取り外すことなく使用できます。気軽にメンテナンスに取り入れられるので、すぐにでも不具合を解消したい方にも嬉しい商品です。

燃料タンクにインジェクタークリーナーを注入するだけで、ほとんどの問題が解消するといった実績があります。仮に不具合が解消されなかった場合も、どの部分が壊れているかが明確になる点では使用する価値があるのではないでしょうか。

より効果を実感したい方は、インジェクタークリーナーと合わせて「インジェクターフラッシュ専用器具」の活用もおすすめです。液剤の循環を促してくれるほか、どの程度インジェクターが汚れているか目視でも確認できます。

インジェクタークリーナーの購入を検討している方は、インジェクターフラッシュ専用器具の併用も検討してみましょう。

メンテナンス費用の節約につながる

インジェクターの洗浄や交換は高額な費用がかかります。金額の相場は以下です。

インジェクターの洗浄費用	約100,000円
インジェクターの交換費用（シングルポイント）	約23,000円〜28,000円
インジェクターの交換費用（マルチポイント）	約98,000円〜140,000円
インジェクターの交換費用（筒内噴射式）	約188,000円〜320,000円
BGのインジェクタークリーナーの費用・洗浄器具を使用する場合	約12,000円〜20,000円
BGのインジェクタークリーナーの費用・添加剤を燃料タンクに点火する場合	1回の洗浄につき約9,000円