DPFをキレイにクリーニングする方法!根本的な原因から解決できる商品も紹介

DPFをキレイにクリーニングする方法!根本的な原因から解決できる商品も紹介

DPFはススの排出を防ぐ装置で、ディーゼル車が排出する特有の有害物質を削減するフィルターです。DPFはディーゼル車には欠かせない部品です。

しかし、運転するときに常に稼働している部分であるため、徐々にろ過機能が低下します。DPFは消耗品のため、適度なメンテナンスが欠かせません。DPFを低コストで最適に保つためのおすすめの方法をご紹介します。

DPFの役割

DPFは、軽油が燃えたときに出る燃えカスから出る微粒子の物質をフィルターでキャッチするためのものです。燃えカスをDPFの特殊なフィルターでとらえて再燃焼し、きれいな排気ガスだけを排出します。

DPFの仕組み

DPFの仕組みは次の通りです。

1. 軽油をインジェクターから噴射する
2. エンジンで軽油を燃やして車を動かす
3. 軽油を燃やすとき出るPM(有害物質)をDPFでとらえる
4. キャッチしたPMを燃やす
5. きれいな空気を排出する

1でインジェクターは、パイロット噴射・プレ噴射・メイン噴射・アフター噴射・ポスト噴射の5回に分けて軽油を噴射します。5回目のポスト噴射の際に排気管に送り、DOC(酸化触媒)へ燃料を導きます。これらの工程を経て、燃焼装置は500 ~600℃まで加熱されてススを燃焼する仕組みです。

DPFは劣化する?

ディーゼル車にとってDPFは欠かせない装置ですが、走っているときに常にインジェクターから排出されるススを高温でろ過するため、徐々に劣化していくのでメンテナンスが欠かせません。

さらに、DPFに少しずつ蓄積されるアッシュは、ススとは異なり燃焼できません。そのため、再生を行ってもススの燃焼はできますが、エンジンオイルの燃えカスであるアッシュは燃やせずにDPF内部に残り続けてしまうのです。

アッシュは走行距離に比例して、溜まっていきます。アッシュが蓄積されると、ススを燃焼するスペースがなくなっていきます。そのため、ススを燃焼するスペースを定期的に作る必要があります。 

もし、DPFの適切なメンテナンスを行わないと、次のようなトラブルが発生する可能性があるので注意が必要です。

インジェクターの目詰まり

インジェクターの噴射口に、燃料を燃焼させることで発生するスラッジやカーボンの原因となる粘着性のあるワニスや、燃料やオイルの燃えカスのスラッジなどが溜まってしまい目詰まりを起こすことがあります。

目詰まりになると加速しづらくなったりトルクが不足したり、エンジンがかかりにくくなったりするなどのさまざまなトラブルが起きやすくなります。特に、長期間乗っていない車は、目詰まりした物質が固まってしまい、エンジン始動に不具合が起きることもあるでしょう。

燃焼温度が下がってくる

燃料タンクに入っている軽油は、燃料ポンプを通ってエンジン内を循環しています。エンジン内にあるインジェクターの噴射部分まで軽油が送られると、先端のバルブ部分で微粒子化されて噴射される仕組みです。

インジェクターが正常であれば、きれいに霧状に噴射されて燃焼温度も500〜600℃まで上がり、DPF内のススもきれいに燃えます。しかし、インジェクターに汚れや目詰まりあると、エンジン内部やDPF内の燃焼温度が低下し、ススが完全に燃えずに溜まってしまいます。

ススが燃焼できず悪循環を起こす

DPF内にはセンサーが付いていて、ススが一定の量溜まるとススを燃やすための燃焼装置のスイッチが入るようになっています。

通常は500〜600℃まで加熱されてススは消えますが、十分加熱されないとススが残留するため、強制再生の時間と回数が増えてしまいます。強制再生の時間と回数が増えれば、その分車を快適に走らせられなくなります。

また、不具合が続く場合は、DPFの交換も考えなければならず、コスト面の負担も大きくなるでしょう。

DPFの再生方法

DPFは、フィルターの役割を果たす装置です。DPF内部で排気ガス中のPMを捕捉し、大気に放出させないようにしていますが、内部のキャパや溜め込んでおけるPMの量には限界があります。

限界を超えると、フィルター部分が目詰まりを起こすため、再生が行われます。DPFの再生方法は主に3つあります。

自動再生

コンピュータで自動的に燃焼する再生方法です。車が走行している間に、DPF内に一定の量のススが溜まると自動燃焼を開始します。具体的には、走行中にエンジンの回転数が上がり、水温が300℃近くまで上がるとDPFの再生を行います。

この自動再生を行っている途中でエンジンを切ってしまうと、十分にススを燃焼できずにDPFが詰まってしまう場合があります。

手動再生

 手動再生は、ドライバーやユーザーが自ら再生を行う方法です。一旦車両を止めてから、高回転のアイドリングを行い、インジケータランプとDPF再生ボタンを押すことで、手動再生を開始します。

インジケータランプが点滅している場合は、必ず手動再生を行いましょう。もし、手動再生を途中で中断してしまった場合は、なるべく早く手動再生を再開してください。

インジケータランプが点滅しているにもかかわらず、手動再生を行わなかった場合は、インジケータランプとエンジンチェックランプが点灯し、エンジン制御されて速度が40〜50kmに制限されてしまいます。エンジン制御されてしまうと、ディーラーか整備工場で修理をしなければなりません。

強制再生

強制再生は、ディーラーや整備工場しかできない最終的な方法です。ディーラーや整備工場にある専用のテスターなどを使って行います。

強制的にDPF内部を約600°C近くまで上げて、DPF内に残ったPMを再燃焼させます。しかし、強制再生を何度も繰り返すと、DPFに負担がかかってしまいDPF内の触媒が溶損する可能性があります。

強制再生しても1週間~3週間程度で再度チェックランプやインジケータランプが点灯する場合は、触媒の洗浄もしくは交換が必要かもしれません。

DPFの寿命とクリーニング・交換費用

ディーゼルエンジンに必要不可欠なDPFは、消耗品です。そのため、車を使い続ける場合は、定期的に分解してクリーニングしたり交換をしなければいけません。DPFを適切なタイミングで分解してクリーニングしなかったり交換せずにそのまま走り続けると、故障する可能性があるため要注意です。

車両の使い方にもよりますが、一般的にはDPFの寿命は3年〜5年、または走行距離が8〜10万kmといわれています。DPFの交換は車両の大きさによって異なりますが、相場は以下になります。

DPFをクリーニングする場合約5〜10万円
DPFを交換する場合2トン車:約40万円〜50万円
4トン車:約60万円〜70万円
10トン車:約100万円〜120万円

さらに、DPF交換は高額な費用がかかるだけではなく、作業が完了するまで約3営業日は車を使用できなくなります。

DPFを長持ちさせる方法

DPF交換には、高いコストと休車を余儀なくされるデメリットがあります。なるべくDPF内部にアッシュを溜めないよう定期的にメンテナンスをして、良い状態を保たなければなりません。DPFを長持ちさせる主な方法は、クリーニングまたは添加剤の使用があります。

DPFを分解してクリーニングする

DPF自体を分解してクリーニングすることで、内部に溜まったアッシュや不完全燃焼したススなどの汚れを落とします。DPFのクリーニング頻度は、車の走行距離や車種、使用頻度などによっても異なりますが、手動再生の回数が頻繁に起こるようになってきたらクリーニングのサインと覚えておくとよいでしょう。

DPF交換を考えると低コストでできるメンテナンスといえますが、DPFのクリーニングを自分で行うことは難しいでしょう。DPFには、さまざまなセンサーが付いています。また、特殊な洗浄液を使ううえに汚水処理なども必要です。

コストを抑えようと自分で触ってしまうと、DPF以外の不具合が出る可能性があるため、要注意です。

DPF添加剤を使う

DPFの分解してクリーニングするよりも手軽な方法がDPF添加剤を使うことです。

DPF添加剤を使用すれば、インジェクターにこびりついた汚れや、サプライポンプ、コモンレール、燃焼室、インテークバルブなどに付着したカーボン・スラッジも溶解できます。

吸入と吸気の燃料が混ざらないため、噴射やエンジンをきれいな状態に保てるでしょう。

BGのDPF添加剤がおすすめの理由

DPFの添加剤はいくつか販売されていますが、おすすめはBG社の添加剤です。BGの軽油燃料添加剤は、一般的なDPFで使用されている酸化セリウム、酸化鉄などの発火剤の成分が一切入っていません。

そのため、DPFへの副作用がなく安全に使用できます。DPFの詰りの原因をゆっくりと解消し、インジェクターはもちろん、コモンレールや燃料ライン全体の汚れを溶かします。

液体化させてから燃やして消滅させるため、固形物の汚れがエンジンに送り込まれることもありません。さらに、作業前のエレメント交換が必要ない点も手軽に使えて便利です。

また、BGの添加剤はDPFが回復した後の正常な状態が長く続きます。こびりついた汚れを落としてから、金属面をコーティングするため、一度、修復してからずっと長く改善を続けながら使えます。

世界中のあらゆるディーゼルエンジンに使える点も、他社の添加剤とは異なる大きなポイントです。

BGのDPF添加剤について詳しく知りたい方はこちら

BG添加剤のDPF添加剤の詳細

DPF添加剤ですが、紫ラベル「DFCプラスHP」と青ラベル「ディーゼルケア」の2種類があります。ディーゼルフラッシュという専用の洗浄器具があり、その器具を使用する場合はどちらの添加剤も使用しますが、専用器具を使用しない場合は紫ラベル「DFCプラスHP」のみ使用します。

ちなみに、専用の洗浄器具「ディーゼルフラッシュ」は使用することで綺麗になったことが目視で確認でき、液剤が綺麗に循環されやすいという良さがあります。

詳しく知りたい方は下記のリンク先で詳細を確認できますので、ぜひ確認してみてください。

DFCプラスHPの詳細はこちら
ディーゼルケアの詳細はこちら
ディーゼルケア スタートセットの詳細はこちら

DPFはクリーニングでメンテナンスを

DPFは、ディーゼル車が走行するときに燃焼されるて出る有害物質であるPMをとらえて再び燃焼させ、きれいな排気ガスを排出するフィルターのような役割のものです。

使い続けていくうちに、アッシュが徐々に蓄積されて燃焼温度が低くなり、ススが燃焼しきれなくなるため、定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスを行わずに車両を使い続けていると、DPFを交換が必要となり、高いコストがかかるうえ、交換するために休車しなければいけなくなります。

自分でも簡単にできて、高い効果が期待できる添加剤なら、DPFの状態を見ながら定期的に使用し、DPFを最適に保てるでしょう。添加剤にはさまざまなものがありますが、車に負担をかけずに使える安全なものを選ぶとよいでしょう。


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