ディーゼル車のインジェクターをDIYで洗浄する方法を解説!定期的な洗浄が必要な理由も

ディーゼル車のインジェクターをDIYで洗浄する方法を解説!定期的な洗浄が必要な理由も

ディーゼル車のインジェクターは、劣化や寿命だけでなく、使用する軽油の種類や質、間違ったメンテナンスが原因で汚れてしまいます。インジェクターの汚れは、業者に依頼して洗浄してもらうこともできますが、自分でDIY洗浄することも可能です。

今回は、インジェクターの基礎知識から、DIYでインジェクター洗浄するメリットや注意点について解説していきます。初心者でも安全&手軽にインジェクターをケアできるおすすめの添加剤も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

ディーゼル車とは?ガソリン車との違いも解説

ディーゼル車とガソリン車は、エンジンの燃料や燃焼方法に違いがあります。

ディーゼル車は軽油を燃料とし、燃料を高圧で圧縮して自然発火させることでエンジンが作動します。一方、ガソリン車はガソリンを燃料とし、点火プラグで燃料を爆発させて動力を得る仕組みです。

ディーゼル車は、燃焼効率が高く燃費が良いため、長距離走行やトルクを求める車に適しています。排出ガスの面でも近年は環境基準に配慮したクリーンディーゼル技術が進化しています。

逆にガソリン車は静かで加速性能に優れているため、一般的な乗用車として広く普及しています。

ディーゼル車のインジェクターとは?

インジェクターは、燃料である軽油を電子制御で最適に調整し、エンジンに供給するシステムです。エンジン上部に設置されており、シリンダー内に軽油を噴射します。

ディーゼルエンジンでは、シリンダー内の圧力が高まったタイミングで軽油を噴射し、自然着火による燃焼を行います。この噴射がなければ燃焼は起こらず、エンジンは動きません。

また、噴射のタイミングが適切でないと、エンジンのパワーを最大限に引き出すことができません。そのため、インジェクターは、ディーゼルエンジンの「命」とも言われるほど重要な部品です。

インジェクターが汚れる原因

インジェクターは、使う軽油の種類や品質によって汚れやすくなります。また、間違ったメンテナンスを行うことでも汚れやすくなるので注意が必要です。ここでは、インジェクターが汚れる原因について解説します。

燃料系が汚れている

燃料系の汚れは、インジェクター詰まりの主な原因になることがよくあります。燃料フィルターの劣化や交換時期の遅れにより、微細な汚れが燃料系内に蓄積します。

これらの汚れがインジェクターの微小な噴射孔に詰まりを起こし、軽油の適切な噴射を妨げます。その結果、エンジン出力が低下し燃料噴射不良を引き起こします。

軽油に不純物が混入している

低品質な軽油や適切な環境で保管されていなかった軽油は、不純物が混入していることがあります。

軽油中に混入した金属片や水分などがインジェクターに到達すると、詰まりやサビの原因となります。これを防ぐためには、軽油の品質管理と定期的な燃料フィルターの点検・交換が必要です。

軽油の種類と品質の低さ

使用する軽油の種類と品質もインジェクターの汚れに大きく影響します。特に、バイオディーゼルの使用は、通常のディーゼル燃料と比べて汚れやゴム部品の劣化を生じやすく、インジェクターや燃料系統に悪影響を与える可能性があります。

高品質な軽油を選び、定期的な燃料系統のチェックを行うことが重要です。

不適切なメンテナンスを行っている

誤ったメンテナンスやメンテナンス不足も、インジェクターの詰まりを引き起こします。

燃料フィルターの定期交換や清掃を怠ると、汚れが蓄積し性能が徐々に低下します。最終的には重大なトラブルにつながる可能性があるため、計画的なメンテナンスで故障を未然に防ぐことが重要です。

インジェクターの劣化や寿命

使用状況にもよりますが一般的にインジェクターの寿命は約10年、走行距離だと約10万km程度が目安とされています。長期間の使用により、摩耗や劣化が進行し性能が低下します。

使用状況や燃料の品質にも左右されるため、寿命が近づいたら適切なメンテナンスや必要に応じた交換が求められます。古くなったインジェクターを放置すると、エンジンパフォーマンスの大幅な低下につながる可能性があります。

インジェクターが汚れることで現れる不調

インジェクターが汚れると、エンジンの振動が大きくなることがあります。これは内部に溜まったカーボンがインジェクターの動きを乱したり、噴射孔の詰まりで燃料が正しく霧状に噴射されなくなるためです。その結果、燃料噴射量やタイミングにばらつきが生じ、エンジンの振動や騒音が増加します。

また、不完全燃焼により大量の煤(スス)が発生し、DPFフィルターを詰まらせます。これが原因でDPF再生が正常に行われず、排気系部品の故障につながります。

さらに、インジェクターの詰まりで燃料噴射量やタイミングがずれると、加速時にパワーを発揮しにくくなり、トルク不足を感じます。黒煙や白煙の増加も見られ、特に白煙は過剰な燃料噴射や未燃焼燃料が排気系に流れ込むことで発生します。最終的には、セルモーターは回るものの、エンジンが掛かりにくくなる始動不良が起こることもあります。

インジェクターは定期的な洗浄が必要

インジェクターは、エンジンの性能や燃費に直接影響を与える重要な部品です。インジェクターの汚れを放置すると、噴射精度が低下し、エンジンの振動増加や燃費悪化、さらには排ガスの質の低下を招くことがあります。

そのため、インジェクターは定期的に洗浄して、常に良好な状態に保つ必要があります。インジェクター洗浄には、業者に依頼する方法と自分でDIYする方法の2つがあります。どちらの方法にもメリットと注意点があるので、状況に応じて最適な方法を選びましょう。

インジェクター洗浄を業者に依頼するメリットと注意点

インジェクター洗浄の専門業者は高性能な設備や洗浄技術を持っており、一般的な方法では落とせない頑固な汚れや、カーボンの蓄積を徹底的に除去できます。また、プロに任せることで、誤った作業による故障リスクを回避できる点もメリットと言えるでしょう。

一方で、インジェクター洗浄は専門的なサービスであり、洗浄費用に加えて取り外しや取り付けの工賃も発生するなど、費用が高くなる傾向があります。さらに、インジェクターの取り外しから洗浄、再取り付けまでに数日から1週間程度の時間がかかる場合があります。その間、車を使用できないことも考慮し、スケジュールを調整しなければなりません。

DIYでインジェクター洗浄を行うメリットと注意点

DIYでインジェクター洗浄を行うメリットは、コストを抑えられることと、自分のスケジュールに合わせて作業できることです。また、インジェクターやエンジンの知識を深める良い機会になり、メンテナンススキルが向上します。

一方で、精密部品を扱うための専門知識と専用工具が必要であり、誤った取り扱いが故障につながるリスクがある点には注意が必要です。さらに、燃料漏れや火災の危険性があるため、安全対策を徹底することが重要です。

また、DIYによる作業は保証が無効になる可能性があり、廃液の適切な処理も必要です。DIYでインジェクター洗浄を行う際には、安全と環境に配慮し、準備を十分に行うことが大切です。

DIYでインジェクター洗浄するならBGの添加剤が便利

先述したように、DIYでインジェクター洗浄する際は、誤った取り扱いが故障につながるリスクがあります。DIYで安全にインジェクター洗浄するなら、BGの添加剤をおすすめします。

BGってどんなメーカーなの?

BG Productsは、1971年創業で50年以上の歴史を誇る、アメリカの大手自動車ケミカルメーカーです。その製品は高品質で安全性が高く、アメリカをはじめ、世界90か国以上の自動車ディーラーや整備工場で純正品として採用されています。

日本では、創業して87年の歴史を持つ老舗トラック車検工場が「BGジャパン社」として総代理店を務めています。BGジャパン社では、実際に自社の整備士が使用し、その効果を確認した製品のみを取り扱っており、品質に信頼を置いています。

これにより、BG製品は自動車、バス、トラックのメンテナンスに加え、小型航空機や小型船舶のメンテナンスにも活用されています。高い実績と信頼性で、幅広い分野のプロフェッショナルに選ばれている点がBGの魅力です。

DIYでのインジェクター洗浄におすすめなBGの添加剤を紹介

DIYでのインジェクター洗浄におすすめなBGの添加剤はDFCプラスHP「紫ラベル」とディーゼルケア スタートセットの2つです。それぞれの特徴やメリットを紹介しますので、予算やインジェクターの汚れ具合に合わせて最適な添加剤を選びましょう。

DFCプラスHP「紫ラベル」

DFCプラスHP「紫ラベル」は、燃料タンクに注入するだけで、インジェクターにこびりついた汚れをゆっくりと分解しながら燃焼させる画期的な製品です。これにより、エンジンの燃焼状態が理想的なレベルに回復し、DPFの再生(燃焼)時にはしっかりと500〜600°Cまで温度が上昇します。

温度が上がることで、DPF内に蓄積した煤(スス)がどんどん燃焼し、残留物を残すことなく除去されます。そのため、DPF内に異物や副作用を残さず、8〜9割の確率でDPFの状態をほぼ新車レベルまで回復させることができ、直らなかった場合は残り2割の原因も明確に分かるのが特徴です。

インジェクターに関する知識がない方でも、DFCプラスHP「紫ラベル」を使えば安全かつ簡単にインジェクター洗浄が可能となります。

DFCプラスHPの詳細はこちら

ディーゼルケア スタートセット

「ディーゼルケア スタートセット」には、2種類の洗浄剤(BG22932とBG23232)とインジェクターフラッシュ専用機器が含まれており、インジェクターだけでなく燃料ライン全体の汚れを効果的に除去することができます。

個別に洗浄剤や専用機器を購入するよりもコストを抑えられるため、インジェクター洗浄を初めて行う方や、経済的にメンテナンスを進めたい方に特におすすめのセットです。

ディーゼルケア スタートセットの詳細はこちら

BGの添加剤なら簡単にディーゼル車のインジェクターをDIY洗浄できる

ディーゼル車のインジェクターは、汚れが酷くなりすぎるとさまざまな不調が現れ、最悪の場合エンジンが故障する可能性があります。そうならないためにも、定期的に適切なメンテナンスを行い、汚れを蓄積しないことが大切です。

今回紹介したBGの添加剤なら燃料タンクに入れるだけで使用できるため、難しい操作や知識が不要で、誰でも簡単にインジェクターをDIYで洗浄できます。コストや時間をかけずにインジェクターのメンテナンスを行いたい方も、ぜひBGの添加剤をお試しください。

BGの添加剤(インジェクタークリーナー)について詳しく知りたい方はこちら

 

 

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