ディーゼルのエンジンオイルが増える原因は?エンジンオイル強化におすすめの商品も紹介

ディーゼルのエンジンオイルが増える原因は?エンジンオイル強化におすすめの商品も紹介

一般的にエンジンオイルは、正常な状態であっても車を使用している間に少しずつ減っていくものです。しかし、DPF付ディーゼル車を点検している際に、エンジンオイルが増えていた経験を持つ整備士の方も少なくないでしょう。

再生回数が増えるほど、エンジンオイルが増えてさまざまな不具合が起こるため、DPF付ディーゼル車はガソリン車よりもシビアにオイル管理をしなければいけません。

本記事では、DPF付ディーゼル車のエンジンオイルが増えた場合の対策や、おすすめの添加剤について詳しく紹介します。

ディーゼル車のエンジンオイルが増える原因

ディーゼル車のエンジンオイルが増える原因を、もう一度おさらいしましょう。

DPFの再生

DPF付のディーゼル車でエンジンオイルが増える症状が出た場合、燃料(軽油)がオイルの中に混ざっている可能性が最も高いです。DPFの再生(リジェネレーション)は、エンジンから排出されるPM(スス)がフィルター内に一定量蓄積された際に行われます。

この過程では、ポストインジェクション(排気行程での追加噴射)によって意図的に排気温度を上昇させて、DPF内のススを約600℃前後の高音で酸化・燃焼させて除去します。

通常は、エンジンの吸気行程でしか燃料は噴射されませんが、再生時には排気行程でも燃料が噴射されます。しかし、すべての燃料を完全に燃焼できるわけではなく、燃え残った燃料がシリンダー壁面をすり抜けて、クランクケース内のエンジンオイルに混入することがあります。

そのため、オイル希釈によってエンジンオイルの油量が増えるという症状が起こるのです。エンジンオイルに燃料(軽油)が混ざって容量が増えた状態は、いわゆるオイルの希釈が起きている状態です。

この状態を放置してしまうと、エンジンオイルの潤滑性や清浄性が低下し、エンジン内部の摩擦や汚れの蓄積に繋がる可能性もあります。さらに希釈されたオイルは、エンジン内の高温や高圧によって、混入した燃料と共にオイルミストを含んだブローバイガスとなり、PCV(ブローバイガス還元)システムを経由して再び燃焼室に戻されます。

その際にオイル成分の一部が燃えカス(アッシュ)として残留し、DPF内部に蓄積されることで、フィルターの目詰まりの原因となる可能性があります。

吹き抜け

爆発するときに、わずかな爆発ガスがクランクケース内に入り込む吹き抜けによって、エンジンオイルが増える場合があります。

吹き抜けは完全に防ぐことはできないため、不完全燃焼で残った有害物質を多く含んだ未燃焼ガスがエンジンオイルに混ざります。

圧縮漏れ

ピストンリングが摩耗すると、吸入する工程でシリンダー内に入り込んだガソリンが圧縮する際にクランクケース内に入り込む圧縮漏れが起こる場合があります。エンジン異常の1つですが、圧縮漏れによってエンジンオイルが増えることもあります。

プランジャーOリングの劣化

プランジャーOリングも経年劣化するパーツで、硬化するとインジェクションポンププランジャーから燃料が下がり、エンジンオイルに混入することがあります。

プランジャーOリングの劣化は、シール性能の低下にも影響するため、エンジンオイルと燃料が混ざる症状が起こる場合があります。

また、プランジャーOリングの劣化以外にも、バキュームポンプのシール不良によって燃料がオイルに混入して増えたり、まれではありますが直噴ディーゼルのインジェクションノズルのリークによって混入したりするケースも考えられるでしょう。

エンジンオイルの入れ過ぎ

オイルメンテナンスの際に、規定量以上のエンジンオイルを入れれば当然オイルの量が増えます。整備工場でメンテナンスをする際は、エンジンオイルを交換するときは車種に合わせて規定量のエンジンオイルを入れ替えるのは当然です。

しかし、ユーザーが自分でエンジンオイルを交換したり、減った分を足したりした場合、オイルを入れ過ぎてしまう可能性があり不具合の原因となることもあります。

エンジンオイルの量が多すぎると、ブローバイ配管を経由してオイルが吸気系に吸い込まれてエンジン回転が急に吹け上がる、エンジンキーをオフにしてもエンジンが停止しないなどの症状が起こる可能性もあります。

ディーゼル車のエンジンオイルが増えた場合の症状

DPF付ディーゼル車のエンジンオイルが増えた場合の症状を確認しましょう。エンジンオイルが増えるということは、純粋なエンジンオイルではなく別のものが混ざって増えているため、エンジンオイル自体が希釈されたことになります。

そのため、潤滑・冷却・洗浄・防錆・密封・防泡性能など、エンジンオイルの本来もつ働きが弱まってしまうため、さまざまな不具合やトラブルが起こります。

エンジンオイルランプ

一般的には警告灯は油圧低下の場合に警告灯が点灯する車両が多く、オイルが増えた場合に警告灯が点灯する車両もありますが、最近の車種など一部の車種となるので、オイルレベル警告灯が点灯する場合があります。

オイルランプが点灯しただけでは、エンジンオイルが減ったためなのか増えたからなのかはわかりません。整備工場でオイル量をチェックして増えていることを確認します。

アイドリングが不安定になる

エンジンオイルが吸気系に入り込んでしまうと、アイドリングが不安定になる場合があります。車を走らせているときには比較的安定していて気づかないこともあるかもしれません。

しかし、エアコンをつけたりや渋滞中の動作が不安定になったりする場合は、エンジンオイルが増えている可能性があるでしょう。

再生が長引く・終わらない

エンジンオイルが増えると、DPFの再生が長引くことがあります。DPFが詰まることでエンジンオイルが増えている場合、インジェクターから噴射された燃料がエンジンオイルに混ざって増えるので、再生周期が長くなったり終わらない症状が出るのです。

エンジンが吹け上がりにくくなる

クランクシャフトの下にオイルパンがありますが、エンジンオイルが増えると油面が上昇して、クランクシャフトの回転に抵抗が生じます。そのため、エンジンが回りにくい状況になり、吹き上がりにくくなってしまいます。

また、加速が今までよりも鈍いと感じることもあるでしょう。

白煙が出る

エンジンオイルが増えるとシリンダーと呼ばれる部分や燃焼室に入り込む可能性があります。シリンダーにエンジンオイルが入り込むと、ガソリンと一緒に燃焼されるため、マフラーから白煙が出ます。

シリンダーに流れ込むエンジンオイルの量が多過ぎると、センサーの故障や車両火災を引き起こすリスクもあり危険です。また、エンジンオイルが燃焼室に入ってしまうことでも、オイルが大量に燃やされるためにエキゾーストマフラーから白煙が出るようになります。

燃費が悪くなる

エンジンオイルの量が増えると、コンロッドとエンジンオイルが接触して温度が上がります。

エンジンオイルは温度が上昇すると粘度が低下するため、潤滑作用も落ちてしまいエンジンを保護できなくなり、エンジンも本来の性能を発揮できず、燃費が悪くなります。

オイルハンマーの発生

エンジンオイルが本来ならば侵入しない場所に流れて、エンジンが破損してしまうオイルハンマーも起こります。

オイルハンマーが発生すると、エンジン交換が必要になるため、修理費用も高額になってしまいます。

オーバーヒート

増えたエンジンオイルがオイルパン・クランクシャフトなどの部品に接触すると、オイルの温度が上昇し、オーバーヒートを起こす可能性があります。

オーバーヒートに気づかず放置してしまうと、エンジンの故障を引き起こし、交換が必要になることもあります。

エンジンオイルが増えたときの対策

エンジンオイルが増えていた場合は、規定量まで減らさなければいけません。増えた分のオイルを抜くか、エンジンオイル自体を交換する対策を取るのが一般的でしょう。

エンジンオイルが増えた状態で車を使用するのは、車に負担がかかるためよくありません。早めに規定量までエンジンオイルを減らしましょう。

余分なエンジンオイルを抜く

余分なエンジンオイルを抜いて、正しい量のエンジンオイルにします。オイルの抜き方は、エンジンオイルのレベルゲージから吸引する上抜きと、エンジン下部のオイルパンのドレンボルトを外す下抜き、どちらでも問題ありません。

上抜きなら、ジャッキアップしないで行えるので手軽です。また、強制的にエンジンオイルを吸い上げるため、抜き取りの時間が短いく、古いオイルで床を汚すことも少ない方法です。

下抜きの場合、車の下に入って作業を行いますが、オイルチェンジャーなどの機材が必要ないため、慣れている場合は「下抜きの方が楽」という方もいるでしょう。ただし、車種によっては車体の下部を覆うフロアアンダーパネルがあるため、その場合はフロアアンダーパネルを外してからの作業となり、その分工程と時間がかかります。

エンジンオイルを交換する

DPF付ディーゼル車でエンジンオイルが増える場合は、エンジンオイルを交換してしまうという方もいるでしょう。エンジンオイル自体が増えたのではなく、燃料や別のものが混入して増えているため、エンジンオイル自体の純度が下がってしまっているからです。

ただし、ディーゼルのエンジンオイルの汚れは目視では判断しにくいため、整備士の方で毎回のメンテナンス時に走行距離や交換した時期などをチェックして、ユーザーに適切なタイミングで交換を勧めるのがよいでしょう。

ディーゼル車のオイル交換の目安は、一般的には10,000kmまたは1年ですが、悪路走行やアップダウンの多いエリアを走行するなど、エンジンに負荷がかかる使い方をしている車の場合は、5,000kmまたは半年での交換が目安といわれています。

特に、前回規定量のエンジンオイルを入れたのに10,000kmまたは1年たたずにエンジンオイルが増えている場合は、エンジンオイルの質を保つためにも交換する方が安心です。

ディーゼル車のエンジンオイルが増える症状の改善には添加剤がおすすめ

エンジンオイルが増える原因は、燃料の混入だけでなく、エンジン内部の汚れや部品の劣化など、複数の要因が絡み合っている場合があります。したがって、軽油燃料添加剤で燃料系統をクリーンに保ち、燃焼効率を改善すると同時に、エンジンオイル添加剤でオイル自体の性能を維持し、エンジン内部を保護することが重要です。

両方の添加剤を併用することで、オイル希釈の原因となる問題を解決に導き、エンジンをより良い状態に保つことができます。ただし、添加剤の種類によっては相性や効果が異なるため、適切な添加剤を選ぶことが重要になります。

BGのディーゼル車用エンジンオイル添加剤・強化剤と軽油燃料添加剤なら、車の性能を最大限に引き出し、エンジンパフォーマンスの回復と維持をはかれます。

BGの添加剤を使用するメリットを解説

今回はディーゼル車でエンジンオイルが増える症状が発生している場合に使用がおすすめな燃料添加剤とエンジンオイル添加剤について紹介します。

DFCプラスHP 軽油燃料添加剤

DPF付きディーゼル車でエンジンオイルの増加(オイル希釈)症状が見られる車両に特におすすめの燃料添加剤です。次のような効果が期待できます。

  • インジェクターのカーボン除去による噴射精度の回復
  • DPFの詰まり防止と再生効率の向上
  • 燃料ライン全体の洗浄と保護
  • 燃費の改善とエンジンパフォーマンスの向上

最新のコモンレールシステムにおいて、インジェクター内部に強固に付着したカーボンを効果的に除去します。これにより、噴射パターンが正常化し、燃料の過剰噴射や未燃焼燃料の発生を抑制できます。

さらに正常な燃焼状態を維持することで、DPFへのススの蓄積を抑え、再生回数や再生時間の短縮が期待できます。これにより、再生時のポストインジェクションによる燃料の過剰噴射が減少し、オイル希釈のリスクを低減できます。

洗浄と保護の部分では、燃料タンクからインジェクターまでの燃料ライン全体を洗浄し、汚れの再付着を防止するコーティング効果もあり、これにより長期的な燃料系統の清浄性が保たれ、エンジンの安定した運転が可能となります。

また、インジェクターの噴射精度が回復し、燃焼効率が向上することで、燃費の改善やエンジン出力の回復が期待できます。これにより、エンジンのブレや始動性の問題も解消される可能性があります。

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DOC エンジンオイル添加剤・強化剤

ディーゼルエンジン専用に開発された高性能エンジンオイル添加剤・強化剤DOCには、次のような効果があります。

  • エンジン内部の保護
  • エンジンパフォーマンスの回復と維持
  • 静寂化
  • スラッジの発生等の防止および保護
  • エンジン内の酸化・凝固防止および保護
  • エンジン内の摩擦・摩耗防止および保護
  • ゆっくり洗浄効果

業務で使われることも多いディーゼルエンジンは、過酷な使用条件下で長く走っている車も少なくありません。DOCを添加すれば、エンジンオイルの酸化や固まりを防ぎ、さらに使用しているエンジンオイルの性能を維持して、エンジンを保護しながらエンジンの最適なパフォーマンスを引き出してくれます。

また、DOCはピストンリング、バルブ、そのほかのエンジン内部の構成部品も最適な状態に保ち、金属磨耗を極限まで低減させエンジン音を静かにします。圧縮力が増すためエンジンパワー・レスポンスを最大限に引き出してくれるでしょう。

さらに、シリンダー内の異常高温を防止し、超ゆっくり洗浄効果があるため、エンジン内部に溜まったカーボン・スラッジなども溶解していきます。

DOCは、TFOUT(薄膜酸化安定試験)・ASTM(米国材料試験協会)のD4742テストで、アメリカ大手メーカーのSL級オイルより200%以上の酸化性能を上回る結果を出しているため、効果は高く評価できる製品です。

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BGの添加剤の使い方も紹介

先ほどご紹介した軽油燃料添加剤とエンジンオイル添加剤の使用方法について消化します。

DFCプラスHP 軽油燃料添加剤の使い方

燃料タンクに直接添加することで使用できます。標準的な使用料としては、軽油70~150リットルに対し1本(946ml)を添加してください。

小型車の場合は、軽油約50リットルに対して1/2本を目安に添加しましょう。(使用例:デミオ、CX-5、ハイエース、キャラバン、ボンゴ等)大型車(10トン車以上)の場合は、軽油約200〜400リットルに対して1〜2本を添加しましょう。

使用頻度としては、3ヶ月ごとの定期的な使用が推奨されています。多少多く添加してもエンジンに悪影響はありません。添加後は時間があれば10分程度アイドリングするとより効果が期待できます。また、燃料が満タンに近い状態で添加すると洗浄効果がより長く持続するのでおすすめです。

DOC エンジンオイル添加剤・強化剤の使い方

DOCの使い方もとても簡単です。BG112(325ml)の場合は、エンジンオイル5リットルに対して、325ml缶を1本添加しましょう。946mlのものを使う場合は、エンジンオイル12〜15リットルに対して、946mlボトルを1本を目安にしてください。

オイル交換時またはオイル交換の間に、クランクケースに加えて、オイルレベルをフルマークにして添加しましょう。オーバーフィルには注意してください。また、過度のスラッジが発生しているエンジンに使う場合は、注意が必要です。

DPF付ディーゼル車のエンジンオイルが増える場合は早めの対策を

DPF付ディーゼル車のエンジンオイルが増える主な原因は、DPF再生時の燃料が混ざることです。再生の回数が増えるにつれて、エンジンオイルは増加するため、DPFのメンテナンスと、燃料が混ざって希釈されてしまったエンジンオイルの強化が必要となります。

このような症状には、ディーゼルエンジン専用の高性能エンジンオイル添加剤・強化剤が最適です。また、同タイミングで燃料添加剤を活用して燃料系統もクリーンに保ち、燃焼効率を改善することも大切です。

BGの添加剤なら、添加するだけでエンジンや燃料系統を保護しながら性能を維持し、最適なパフォーマンスを引き出せます。中でもエンジンオイル添加剤は、TFOUT・ASTMでも高い結果を出している製品なので、一度使えばその効果は歴然です。ディーゼル車のメンテナンスに、ぜひ使ってみてください。

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