整備工場では、「カタカタ」「ガラガラ」といった異音を訴える顧客の対応に追われることが少なくありません。異音の原因はオイルの劣化や部品の摩耗など多岐にわたり、的確な診断が求められます。
しかし、実際の現場では原因の特定に時間がかかり、修理コストの問題も発生しがちです。本記事では、異音の種類ごとの原因と対策を整理し、迅速な診断や修理に役立つエンジンオイル添加剤の活用方法について解説します。

著者紹介
全米シェアNo.1の自動車用品(添加剤・洗浄剤)を扱うBG Japanの「ケミカル副社長」です。
BG Japanでは、自動車(ガソリン・ディーゼル)に使われている様々な潤滑油や洗浄剤を販売しています。BGでは、最新・最先端の技術で製品を作っており、科学に基づいた製品を使うことにより、車両をより良い状態で維持できます。
今回の記事では、エンジンのカタカタ音などの異音に対する対処法について紹介します。また、異音問題を解消できる画期的な添加剤についても紹介しているので、整備士の方は参考にされてください。
エンジンの異音とその原因・対策

エンジンから発生する異音は、その種類や発生箇所によって原因が大きく異なります。異音の発生源がエンジン内部である場合もあれば、補機類が関係しているケースも多く見られます。
プロの整備士としては、異音の種類を正確に聞き分け、適切に診断することが重要です。ここでは、代表的な異音の種類とその原因、修理費用の目安を解説します。
それでは、異音の種類ごとの特徴や原因などについて解説していきます。
カタカタ音:エンジンオイルの劣化
エンジンオイルが劣化すると、油膜が薄くなりカタカタ音が発生することがあります。顧客には、半年または5,000kmごとのオイル交換を推奨し、オイル交換を怠ると、エンジンの焼き付きや修理費用増大などのリスクがあることを説明しましょう。
ガラガラ音:ウォーターポンプの故障
ウォーターポンプのベアリング摩耗やシール劣化が原因でガラガラと鳴る異音が発生することがあります。ウォーターポンプの異常はオーバーヒートの原因となるため、異音が確認された場合は速やかに点検し、交換を推奨してください。
タイミングベルトと同時交換することで工賃を抑えられる可能性があるため、顧客に提案すると良いでしょう。
ヒューン音:オルタネーターの異常
オルタネーターが故障すると、エンジン回転に伴い「ヒューン」という異音が発生し、バッテリー充電不足や電装系トラブルの兆候となることがあります。
異音が発生した場合はオルタネーターの点検を実施してください。リビルト品を使用することで修理費を抑えられるため、顧客の予算に応じた提案を行いましょう。
ウォーン音:エアコンのコンプレッサーの故障
エアコン作動時に「ウォーン」という異音が発生する場合、コンプレッサーの故障やガス漏れが考えられます。修理費用は5万~10万円程度です。
ベルトテンショナーやベアリング類の劣化も考えられるため、関連部品を含めた点検を行い、必要に応じて交換を提案してください。
キュルキュル音:ベルト類の劣化
エアコンベルト、パワステベルト、ファンベルトなどが摩耗すると「キュルキュル」という音が発生します。ベルトの劣化を放置すると切断のリスクがあるため注意が必要です。
比較的安価な修理のため、早めの交換を顧客に勧め、雨天時の異音増加などのサインを見逃さないようアドバイスしましょう。
カンカン音:スパークプラグの不良
スパークプラグが劣化すると点火不良が発生し、アイドリング時や加速時に「カンカン」という異音が聞こえることがあります。
経年車両には点検を勧め、劣化が見られる場合は交換を提案してください。
コトコト・ゴン音:エンジンマウントの劣化
エンジンマウントが劣化すると、エンジンの振動を吸収できなくなり「コトコト」や「ゴン」という音が発生します。
修理費用は3万〜5万円程度です。特に10年または10万kmを超えた車両では点検を推奨し、交換の必要性を顧客に伝えるとよいでしょう。
キンキン音:エンジンのオーバーヒート
冷却水不足やウォーターポンプ異常によりオーバーヒートが発生すると、「キンキン」という異音がすることがあります。冷却系統の点検を実施し、早期対応を推奨しましょう。
軽度のオーバーヒートなら冷却水補充で済みますが、深刻な場合はエンジンの載せ替えが必要となるため、顧客に定期的な冷却水交換を促すことが重要です。
カタカタ音にはエンジンオイル添加剤が効くケースがある

プロの整備士ならお分かりの通り、エンジンオイルの粘度が低下すると異音が発生しやすくなります。高粘度のオイルや粘度増強剤を含む添加剤を使用することで、異音を軽減できます。
ただし、「異音の根本的な原因を特定することが重要」であることを顧客に伝え、添加剤の使用だけではなく、適切なオイル選定や定期点検の必要性も説明しておきましょう。
異音にはBGのエンジンオイル添加剤が効果的!メリットを解説

BGの「RF-7」は、ガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンにも対応したエンジンオイル添加剤です。 特許取得済みのRF-7は、高濃度の有効成分を含み、優れた性能を発揮することから、専門家や整備士の間でも高い評価を受けています。
以下の7つの効果を1缶で実現するRF-7は、従来それぞれ使用していた添加剤の役割を1つにまとめることで、車両の多様なオイルトラブルを効率的かつ経済的に解決します。
- オイルの上がり防止
- オイルの下がり防止
- 異音の解消
- オイル漏れ防止
- 白煙の抑制
- 酸化・腐食の防止
- 油圧の回復
これらの効果により、RF-7はオイル消費が激しい車両でよく見られるオイル漏れ、異音、白煙、油圧低下といった問題に対して、整備士がそれぞれ別の製品を用意する手間を省き、迅速に対処できます。
また、各効果が十分に発揮されるため、車両の性能維持に寄与し、全体のメンテナンスコストも大幅に削減できます。
整備工場の作業負担を軽減できる
整備工場では、車検やオイル交換だけでなく、急な車両トラブルによる持ち込みも多く、特にオイル減少の問題が半数以上を占めます。
オイルチェックランプが点灯すれば、オイルの減少はすぐに確認できますが、その原因を特定するには時間がかかり、誤診につながることもあります。その結果、再診断や追加作業が必要となり、整備工場の業務負担が増大します。
従来は症状ごとに異なる添加剤を使用する必要がありましたが、BGのRF-7なら1缶で7つの効能を発揮し、オイルトラブルを幅広くカバーできます。
オイルが減った際にRF-7を添加すれば、症状が改善するか簡単に確認でき、再びランプが点灯すれば、より深刻な問題が原因であると判断できます。これにより、点検作業を減らし、整備の効率化と業務負担の軽減につながります。
BGの「RF-7」の効果

BGのRF-7 は、エンジン内の問題を補修するように設計されており、特に、リングランドの密閉不良やシリンダー壁の摩耗が進んだエンジンに効果を発揮します。
高温時でもオイルの粘度特性を維持することで、オイルの粘度低下によるリングからの漏れを防ぎ、エンジン内部の密閉性を保ちます。さらに、クッションを形成してオイルの損失を抑え、圧縮を維持し、さらに向上させることで、シリンダー壁のさらなる摩耗を防止します。
また、シールコンディショナーを配合しており、シールを柔軟に保つことでオイル漏れを防ぎ、長期間にわたりエンジンの性能を維持します。その主な目的は、高温環境でもオイルの粘度を安定させ、エンジン内部の潤滑効果を最大限に発揮させることです。
BGの「RF-7」の使い方

RF-7は、エンジンオイル5Lに対して1本(325mL)を添加することで、最大限の効果を発揮します。軽自動車の場合は、半分程度の量でも十分です。不調が出ている車両には、そのまま直接添加でき、新しいエンジンオイルと一緒に使用するとさらに高い効果が期待できます。
添加後は、10~20分ほど走行することでオイルとしっかり混ざり、効果の発現が早まります。また、ガソリンエンジンにもディーゼルエンジンにも対応しているため、幅広い車両に使用可能です。
BGのエンジンオイル添加剤で異音を効率的に改善しよう!

本記事では、エンジンの異音の種類ごとの原因と対策について解説しました。異音の主な原因は、オイルの劣化や部品の摩耗であり、適切な診断と対処が求められます。
その中でも、BGのRF-7は、オイル上がり・下がりの防止や異音の軽減、圧縮の回復など7つの効果を持ち、エンジン性能の維持に貢献します。ただし、深刻な異常が見られる場合は、適切な修理や部品交換が必要です。
本記事を参考に、異音の診断精度を向上させ、RF-7を活用しながら迅速かつ適切なエンジンメンテナンスを行いましょう。
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