車の使用中に白煙が上がったり異音が鳴ったりしたら、それはオイル上がりの可能性が高いです。オイル上がりが起こる原因は、ご存知の通りエンジンオイルとの関係性が深く関わっています。
適切なメンテナンスが行われていない車両は、オイル上がりやオイル下がりなどの不具合が再び発生しやすいため、整備士としては正確な対処が必要です。
本記事では、オイル上がりの原因や見極め方、オイル上がりを防ぐおすすめのエンジンオイル添加剤なども詳しく紹介するので、ぜひ整備の参考にしてください。

著者紹介
全米シェアNo.1の自動車用品(添加剤・洗浄剤)を扱うBG Japanの「ケミカル副社長」です。
BG Japanでは、自動車(ガソリン・ディーゼル)に使われている様々な潤滑油や洗浄剤を販売しています。BGの製品は、世界90カ国に輸出されており、10万店以上の自動車ディーラー、整備工場等で使用されています。
今回の記事では、オイル上がりの症状や原因、オイル上がりの症状を一気に解決できる最強エンジンオイル添加剤について紹介します。
オイル上がりとは

整備士の皆さんなら知っていると思いますが、オイル上がりは潤滑油の役目を持つエンジンオイルが、損傷したピストンやシリンダーによって少しずつ燃料室に入り込み、燃焼されることでエンジンオイルが減ってしまうことです。
起こりやすいのはピストンリングの収縮やシリンダーウォールにつく小さな傷です。エンジンオイルは、その少しの傷や隙間を伝って漏れます。ピストンとシリンダーの間をオイルが漏れ出て燃焼室へ上がっていくことから、オイル上がりと呼ばれています。
オイル下がりとは
オイル上がりと同じくエンジンオイルのトラブルに、オイル下がりがあります。オイル下がりは、エンジン上部のバルブステムシールやバルブガイドが劣化して、オイルが燃焼室に入ってしまうことをいいます。
ほとんどのステムシールはゴムで作られているため、経年劣化やオイルの管理不足などでステムシールの機能が低下するとオイル下がりが起こります。エンジンの上のブロックについているバルブから、オイルが燃焼室に落ちてくるためオイル下がりとなります。
オイル上がりが起こる原因

オイル上がりが起こる原因についてもおさらいとして紹介します。オイル上がりの原因には、次のようなものが挙げられます。
- ピストンリングの摩耗
- スラッジの蓄積
- エンジンオイルの劣化
ピストンリングの摩耗
ピストリングが摩耗したり汚れたりすると、シリンダーとの間に隙間ができます。その隙間から、エンジンオイルが燃焼室に上がってしまうようになると、ガソリンと一緒にエンジンオイルも燃えてしまいます。
スラッジの蓄積
質の悪いエンジンオイルを使うことも、オイル上がりを引き起こす原因です。粗悪なエンジンオイルは劣化しやすいため、エンジン内部にヘドロ状のオイル汚れであるスラッジが蓄積していきます。スラッジがピストンリングについてしまうと、摩耗を促進させてしまいます。
また、エンジンオイルが劣化して黒く変色すると、摩耗を抑える添加剤も同じく劣化するため、潤滑機能が下がります。金属同士の摩擦を防ぐ働きが弱まると、ピストンリングやバルブステムシール、バルブガイドなどのエンジンの重要な部品の損傷が早まってしまうため、本来の機能が低下しエンジンの寿命にも影響するのです。
金属機器の摩耗が進むことで、エンジンオイルが燃焼室に侵入しやすくなり、オイル上がりやオイル消費などが起こります。これらの症状が出るのは、エンジンが深刻なダメージを受けているときです。
エンジンオイルの劣化
エンジンオイルは、車を使用していくうちに劣化し減っていくものです。そのため、快適な走りを維持するためには、定期的なエンジンオイル交換が欠かせません。
しかし、エンジンオイル交換のタイミングが長くなってしまったり、劣化したエンジンオイルのまま走行を続けると、燃焼する際に大量のカーボン(スス)が発生します。カーボンはピストンリングの潤滑な動きを低下させ、摩耗を促進させます。そして、オイル上がりの原因となるのです。
オイル上がりの症状
ご存知の通りオイル上がりかどうかを明確に判断するためには、エンジンを分解してみないと特定はできません。また、分解しても特定できないケースも多々ありますよね。
車がオイル上がりを起こしていると、走行中にマフラーから白い煙が出てくるようになります。これは、燃焼室でエンジンオイルと混合気が一緒に燃えるためです。特に、車を加速するときに白煙が出る場合は、オイル上がりの可能性が高いです。
オイル上がりを放置するとどうなる?
先ほども紹介した通り、オイル上がりは分解しないと正確な判断が難しいため、整備士でも気づきにくいものです。
オイル上がりと特定ができずに別の対処を行ってしまっている場合は、エンジンの中の部品が損傷したり、焼きついたりする可能性があり、最終的には故障につながることもあります。
エンジンが故障すると、エンジンを車から外してピストンリングを交換したりと更に大幅な作業時間が発生してしまいますし、エンジンを脱着して行う修理や作業は、修理費用も高額になりがちです。
オイル上がりなど、エンジンオイルの不具合に対して適切な対処を行うためには、次のような方法を選ぶのがおすすめです。
適切なエンジンオイル添加剤を選ぶことが大切

オイル上がりを防ぐには、良質なエンジンオイル添加剤を使うことが重要です。粗悪なエンジンオイル添加剤は、オイル上がりの原因にもつながるため、適切なものを使いましょう。
エンジンオイル添加剤には、いくつか種類があります。症状や目的に合わせた特徴があるので、オイル上がりに適した添加剤を選びましょう。
オイル漏れを防ぐ
オイル漏れやオイルのにじみなどが気になる場合は、劣化した部品を膨張させたり修復したりする働きのあるエンジンオイル添加剤がおすすめです。長く使用している車の場合、エンジンのパッキンやガスケットなどが劣化して、その部分からエンジンオイルが漏れてしまうことがあります。
そのまま放置するとオイル漏れにつながり、故障の原因にもなります。劣化した部品の膨張や修復効果のあるエンジンオイル添加剤なら、軽度のオイルにじみの対策ができるでしょう。
エンジン内部をきれいにする
エンジンオイルが金属の摩耗や酸化によって劣化すると、エンジン内部に汚れがつきやすくなります。エンジンオイルの交換を怠ると、エンジン内部の汚れはどんどん蓄積されてしまいます。
洗浄効果の高いオイル添加剤を使えば、エンジン内部の汚れを落としたり洗浄したりできるでしょう。エンジン内部にある汚れを吸収して洗浄するエンジンオイル添加剤や、エンジン内部をコーティングして汚れをつきにくくする働きのあるエンジンオイル添加剤などもあります。
エンジン内部をきれいにする添加剤は、エンジンオイルの交換時期が長くなってしまった車や、新車のコンディションを長く良い状態に保ちたいときにおすすめです。
燃費を良くする
エンジンは消耗品なので、車を長く走らせていれば、エンジン内部が劣化してしまうのは避けられません。そのため、新車のときよりも燃費が落ちたと感じることもあるでしょう。
そのようなときは、エンジンオイル添加剤を使って燃費の向上をはかれます。燃費を良くするエンジンオイル添加剤なら、部品同士の摩擦が進み、抵抗が大きくなってしまったエンジン内部をコーティングしたり修復したりする効果があります。
燃費を良くするエンジンオイル添加剤を使うことで摩擦抵抗を減らせるため、燃費向上が期待できるでしょう。
オイル上がりの改善にはBGの「RF-7」が最適で最強

オイル上がり改善や対策としてエンジンオイル添加剤を使うなら、BGのエンジンオイル添加剤「RF-7(アールエフセブン)」がおすすめです。RF-7は、1本でなんと7つの効能があるエンジンオイル添加剤です。
一般的なエンジンオイル添加剤の場合、オイル漏れやオイル上がり、圧力低下、異音、燃費の低下など、それぞれの不具合や症状に合わせて、適したエンジンオイル添加剤を使わなければいけません。しかし、BGのRF-7なら、次のような効果が1本だけで得られます。
- オイル上がり
- オイル下がり
- オイル漏れ
- 白煙止め
- 異音解消
- 油圧回復
- 酸化腐食保護
BGのRF-7は特許を取得しているため、他社ではこのような1本でいくつもの症状の改善が期待できるオイル添加剤は作れません。
最強エンジンオイル添加剤「RF-7」の特徴
BGの「RF-7」というエンジンオイル添加剤には、さまざまな特徴があります。詳しく見ていきましょう。
すべての不具合に強い効果がある
BGのRF-7なら、エンジン内のトラブルを修正する成分が配合されているため、いろいろな不具合に対処できます。
たとえば、シリンダー壁部分が摩耗したエンジンやリングランドの密閉性が悪くなっている古いエンジンであれば、RF-7が高温状態でエンジンオイルの粘度特性を高めることで、オイルが薄まって漏れ出ないようにすることが可能です。
RF-7を使うとクッションを形成し、オイルの損失を削減し圧縮を維持または増大させ、シリンダー壁の摩耗を防止する効果もあります。また、RF-7のシールを柔らかくしなやかに保つシールコンディショナー成分が、高温状態でオイルが薄まらないように機能を高めて改善します。
さらに、車の不具合のレベルがわかる点もRF-7の大きな特徴です。7つの不具合が解消できるため、もしオイルが減った分にRF-7を足しても再度チェックランプが付く場合は重症という判断ができます。
コスパに優れている
RF-7を使えば、車のメンテナンスのコストを抑えられます。一般的なオイル添加剤の場合は、症状や不具合に合わせてそれぞれ特性のあるエンジンオイル添加剤を使わなければいけません。しかし、RF-7なら、7つのトラブルを1本で解消してくれます。
また、RF-7の定価は3500円ですが、他社の添加剤は約2倍ほどの価格の商品も多いため、コストを抑えた対応が可能となります。
整備士の作業効率が上がる
RF-7なら、不具合の原因が明確に判断できます。一般的なエンジンオイル添加剤は、オイル上がりやオイル下がり、オイル蒸発などの症状によって使うべき添加剤が分かれています。
そのため、まず、不具合の原因を調べた上で添加剤を選ばなければいけません。しかしBGのRF-7であれば7つの効能があるためいろいろな不具合に対処できるため、原因究明のための作業が省けます。
特許の関係でBGのRF-7は成分が強いので効き目があり、効果が出るのが早いのも特徴です。
ガソリン・ディーゼルどちらにも使える
BGのRF-7は、ガソリン車とディーゼル車どちらにも使用できる点も、大きな特徴といえるでしょう。複数台の車を所有しているユーザーにとっても便利な商品です。
「RF-7」の正しい使い方を紹介

BGのRF-7の使い方を見ていきましょう。とても簡単に不具合を修正できる点も、優れています。ほかのオイル添加剤を使うよりもずっと効率的に作業が行えるでしょう。
RF-7、1本(325mL)をエンジンオイル5Lに対しての割合で添加します。軽自動車の場合は、半分位の量でも十分効果を感じられます。新しいエンジンオイルと交換したときに、RF-7も一緒に添加するとさらに効果的です。
RF-7を入れた後は、10~20分ほど走行すると早く混ざり効果もより早くでます。エンジンオイル系のチェックランプ対応は、これ1本で対応できます。
RF-7は粘性があるため、冬季や寒冷地など気温が低いときは製品が固くなったり、成分が分離したりしていることがありますが、品質に問題はありません。固まったり分離したりしている場合は、オイルジョッキでよく混ぜてからエンジンオイルに添加しましょう。
オイル上がりを防ぐために最強のエンジンオイル添加剤を活用しよう

オイル上がりは、ピストンリングの摩擦やスラッジの蓄積、エンジンオイルの劣化などによって起こるものです。
症状の改善には、エンジンオイル添加剤が適していますが、通常の添加剤の場合は症状に応じた適切な添加剤を選ばないといけません。細かい症状判断をするための作業時間のカットやコスト削減をしたい整備士には、BGのRF-7がおすすめです。1本で7つの不具合を解消できるため、これ機会に取り入れてみるのはいかがでしょうか?
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