車両がオイル漏れを起こしてしまうと、白煙や異音・異臭の発生、加速力の低下や燃費の悪化といった症状が現れます。そういった場合に使われているのがエンジンオイル添加剤ですが、一般的なエンジンオイル添加剤は症状に合わせて適切な添加剤を使用しないといけないため、整備士にとって負担が大きいでしょう。
今回は、整備士の負担やコストを抑えることができるBGの最強エンジンオイル添加剤「RF-7」について、特徴や効果・使い方などを徹底解説していきます。

著者紹介
全米シェアNo.1の自動車用品(添加剤・洗浄剤)を扱うBG Japanの「ケミカル副社長」です。
BG Japanでは、自動車(ガソリン・ディーゼル)に使われている様々な潤滑油や洗浄剤を販売しています。科学に基づいたBG製品を使うことにより、車両をより良い状態で維持できます。
今回の記事では、オイル漏れの種類や原因、オイル漏れの症状を一気に解決できるエンジンオイル添加剤について紹介します。
オイル漏れの種類と原因

整備士ならご存知の通り、エンジンオイルは液体状で多少の粘度を持っています。そのため、部品同士の接続部分に衝撃による亀裂が生じると、そこからオイルが漏れ出す可能性があると思います。オイル漏れと言っても、その発生箇所はプロの整備士でも一概には特定できません。
大きく分けると、エンジン内部で起こる「内部漏れ」と、オイルがエンジン外部にまで流れ出し、目視で確認できる「外部漏れ」の2種類があります。これらの漏れにはそれぞれ異なる原因や症状が見られ、それに伴い、適切な対処方法や修理の範囲、さらには費用も変わるため、正確に点検する必要があります。
オイルの内部漏れ
内部漏れは、エンジン内部の燃焼室、つまりピストンの中にエンジンオイルが入り込む状態を指します。エンジンオイルは本来、ピストン外部を循環して摩擦を減らし、熱を逃がす役割を担っていますが、燃焼室への侵入はバルブステムシールやピストンリングによって防がれています。
バルブステムシールは、ピストン上部の吸排気バルブと燃焼室の隙間を埋め、オイルの漏れを防ぎます。一方、ピストンリングは、シリンダーの壁面に形成された油膜を調整し、燃焼室への余分なオイルの流入を防ぎます。しかし、エンジンが動き続ける中で、バルブステムシールやピストンリングは徐々に劣化していきます。
バルブステムシールの密閉性能が低下すると、オイルがバルブの隙間から燃焼室に漏れ込む『オイル下がり』が発生します。また、ピストンリングが摩耗して油膜調整能力が落ちると、余分なオイルが燃焼室に入り込む『オイル上がり』が発生します。
このように、内部漏れはバルブステムシールやピストンリングの劣化によって起こる『オイル下がり』や『オイル上がり』を指し、これがエンジン内のオイル漏れの原因となります。
内部漏れ時に見られる症状
内部漏れは、エンジン内部で漏れが発生しているため、外部漏れのように目で確認できません。内部漏れが発生すると、オイル上がりやオイル下がりによって、燃焼室に侵入したエンジンオイルが燃料と一緒に燃焼します。
漏れがごくわずかな場合には症状が目立たないこともありますが、進行することでマフラーから異臭を伴う白煙が出るようになります。また、燃焼室に入り込んだオイルは燃料にとって異物であるため、不完全燃焼を引き起こします。その結果、加速力が低下したり燃費が悪化したりします。また、点火プラグがオイルで汚れることで、アイドリングが不安定になることもあります。
オイルの外部漏れ
ご存知の通りエンジン外部へのオイル漏れは、エンジンの外側を観察することで比較的容易に目視できるため、「外部漏れ」と呼ばれます。この漏れは、オイルキャップやドレンボルトといったオイルの出入り口、また、エンジンと他の部品を接続している継ぎ目(例えばシリンダーヘッドやオイルパンの接合部)などから発生する可能性があります。
これらの箇所には通常、オイルシールやパッキン、ガスケットなどが使用されていますが、経年劣化により密閉性能が低下します。さらに、自動車は日常的に振動や衝撃にさらされるため、部品を固定しているボルトやナットが緩み、隙間が生じてオイル漏れの原因となることがあります。
また、オイルキャップやドレンボルト、オイルエレメントといった部品が整備ミスや事故の衝撃によって破損すると、ヒビや穴から大量のオイルが漏れ出すケースもあります。
外部漏れの症状
内部漏れの場合はエンジン内でオイルが燃えてしまいますが、外部漏れでは漏れたオイルがエンジンや周辺の部品を伝い、最終的には下へ流れ落ちます。そのため、車の利用者が駐車場などでオイルが溜まっているのを見て、初めてオイル漏れに気づくこともよくあります。
流れ落ちる途中で、走行中の高温のマフラーにオイルがかかると、煙が立ち上ったり異臭が発生したりする場合があります。こうした状況を放置すると、火災のリスクがあるため注意が必要です。
ちなみに、ご存知の通り車から漏れる液体はエンジンオイルだけではありませんよね。赤や青、緑などの色がついた液体が漏れている場合、それは冷却を行うラジエーター液の可能性がある一方で、「焦げたようなニオイがする」「粘り気がある」「黒やこげ茶色に濁っている」といった特徴がある液体の場合、エンジンオイル漏れの疑いが高いです。
内部漏れと外部漏れで共通する症状
内部漏れと外部漏れは原因や症状が異なりますが、どちらにも共通する特徴として、オイルの減りが異常に早い点です。特に外部漏れの場合は、内部漏れに比べてオイルの減少スピードが速くなることが多いです。ただし、エンジンオイルは正常な状態でも、蒸発や微量の燃焼によって、長期間放置すると自然に減少することがあります。
さらに、オイルの異常な減少に伴い、オイルによる冷却機能の低下により水温計の値が上昇することや、内部漏れによってラジエター液の減少が見られる場合があります。また、エンジン警告ランプが点灯したり、最悪の場合はエンジンがオーバーヒートすることもあります。
オイル漏れを改善する添加剤の種類

オイル漏れを改善する場合、昔なら部品を取り替えたり、洗浄したりしなければいけなかったと思うのですが、最近では添加剤を使用する方法が整備士の負担も軽減できるため選ばれています。
オイル漏れ改善効果のある添加剤には「粘度を上げて止めるタイプ」と「ゴムを修復して漏れを止めるタイプ」があります。ここでは、オイル漏れを改善する添加剤の種類と特徴について解説します。
粘度を上げて止める添加剤の特徴
「粘度を上げて止める」添加剤は、エンジンオイルに粘度向上剤を加え、粘性を高めることでオイル漏れを抑えます。例えば、10W-30のオイルを10W-40相当に変え、さらさらと流れやすい性質を抑えて隙間を通りにくくします。
この方法は、添加直後に効果が現れるため、緊急時の応急処置としては有効です。一方で、短期間しか持続せず、再び漏れることが多いので再度不具合で整備工場に車を持ち込んでもらう必要と整備士の業務がさらに必要になってしまう点がデメリットです。
また、使用済みのオイルに添加した場合は効果が出ないケースもあるため、状況によっては初めから粘度の高いオイルを選ぶほうが適している場合もあります。
ゴムを修復して漏れを止める添加剤の特徴
「ゴムを修復して漏れを止める」タイプの添加剤は、ゴムの内部に添加剤の分子が浸透することで膨張を促し、失われた柔軟性を取り戻します。この作用により、シールやパッキンの密閉性能を回復させ、オイル漏れを抑える仕組みです。
即効性はないものの、時間が経つとともにオイル漏れが減少していきます。ただし、エンジンの状態によっては漏れを止める事が難しい点は理解しておきましょう。
一般的なエンジンオイルの添加剤を使用するデメリット

一般的なエンジンオイル添加剤は、不具合や故障の内容に応じて複数の種類を使い分ける必要があり、複数の添加剤を準備したり、適切に使い分ける手間が発生する場合があります。また、すでに高性能なエンジンオイルを使用している場合、添加剤が本来の効果を発揮しにくいことがあります。
さらに、使用方法を誤るとエンジン内部の部品に負荷をかけ、故障を引き起こす可能性があります。一部の車両では、添加剤の使用が推奨されていないケースもあるため、事前の確認が必要です。
オイル漏れに最適!BGの最強エンジンオイル添加剤の特徴

BG社の「RF-7」は、ガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンにも使用できるエンジンオイル添加剤です。これ1本で、オイル漏れや白煙、異音など、さまざまなトラブルに対処できるのが大きな特徴です。
RF-7は特許を取得しており、成分濃度が高く、高い効果を発揮するとして、専門家や整備士から高く評価されています。
オイル漏れにBGのエンジンオイル添加剤「RF-7」を使うメリット

RF-7には、エンジン内のトラブルを改善するために必要な成分が配合されています。たとえば、古いエンジンでリングランドの密閉性が低下している場合でも、オイルが高温下で粘度を維持し、オイル漏れを効果的に防ぎます。
さらに、オイルのクッション効果によって圧縮を維持し、シリンダー壁の摩耗を軽減することで、エンジンの寿命を延ばすことが可能です。また、RF-7はシールコンディショナーを配合しており、劣化したシールを柔軟に保つことで、オイル性能を安定的に維持します。
RF-7は、エンジンのさまざまな不具合を解消するだけでなく、車両の異常を早期に検知するための目安としても活用できます。例えば、オイルを補充しても再びチェックランプが点灯する場合、エンジン内部に深刻な問題(オイル漏れや過剰消費など)が発生している可能性があることが分かります。
BGのエンジンオイル添加剤「RF-7」の使い方と使用量
BG社のエンジンオイル添加剤「RF-7」は、使い方が非常に簡単で、エンジンオイル系のチェックランプにも、これ1本で対応可能です。使用する際は、エンジンオイル5Lに対してRF-7を1本(325mL)の割合で、そのまま添加するだけで効果を発揮します。
軽自動車の場合は半量でも十分な効果を期待できるでしょう。また、新しいエンジンオイルと同時にRF-7を添加すると、より効果的です。添加後は10〜20分ほど車を走らせると、オイルに混ざり効果が現れます。
RF-7は粘性が高いため、冬季など気温が低い場合、製品が固くなったり成分が分離することがありますが、性能に影響はありません。その際は、オイルジョッキで製品をよく混ぜてから、エンジンオイルに添加してください。
オイル漏れにはBGのエンジンオイル添加剤「RF-7」がおすすめ!

車両にオイル漏れが見られた場合、BGのエンジンオイル添加剤「RF-7」を使用することで、コストを抑えながらオイル漏れを効果的に改善できます。
また、RF-7を使用することで、オイル性能を安定的に維持しながら、エンジンの寿命を延ばすことが期待できます。オイル漏れを効率的かつ低コストで改善したいとお考えの整備士の方は、ぜひRF-7の使用をご検討ください。