ご存知の通り、ダイハツが開発したKFエンジンは、スモールカーならではの軽量化に関する課題を解決に導いた画期的な商品です。しかしながら、「エンジンオイルの大量消費」に悩む方も多く、整備士としてもメンテナンス方法に頭を抱えるような課題となっています。
そこで今回は、KFエンジンのメンテナンスに役立つエンジンオイル添加剤を紹介します。オイル食いの改善方法も解説しているので、整備士の方は要点を参考にドライバーへ最適なメンテナンス方法を提案してください。
著者紹介
全米シェアNo.1の自動車用品（添加剤・洗浄剤）を扱うBG Japanの「ケミカル副社長」です。
BG Japanでは、自動車（ガソリン・ディーゼル）に使われている様々な潤滑油や洗浄剤を販売しています。BGでは、最新・最先端の技術で製品を作っており、科学に基づいた製品を使うことにより、車両をより良い状態で維持できます。
今回の記事では、KFエンジンのオイルトラブルについて紹介します。車をメンテナンスする際のおすすめのエンジンオイル添加剤も紹介しますので、参考にされてください。
「KFエンジン」の特徴
現代ではKFエンジンを起用した車種も多いですが、ユーザーの方はいまいちエンジンの特徴がわからないまま愛用している方も多いのではないでしょうか。もちろん整備士の方であれば熟知しているかもしれませんが、まずはKFエンジンの魅力をおさらいします。
ダイハツがエンジンのKF型を開発
人気軽自動車を数多く販売してきたダイハツですが、車の販売と共にエンジンの開発にも非常に力を入れてきました。2005年に開発されたのが新3気筒エンジン「KF型」で、「KFエンジン」と呼ばれ親しまれています。
環境性能とパワーのどちらも妥協せずに作られたエンジンで、地球に優しくありながらドライバーの満足できる走行感を実現し、次世代を担うエンジンとして活躍しています。
軽量かつコンパクトなエンジンがKF型
ダイハツは軽自動車にこだわりのあるメーカーであるがゆえ、エンジンの重量は1つの課題となっていました。コンパクトかつクラス最軽量のエンジンの開発で生まれたのがKF型です。
ブロックをアルミ化したり樹脂素材を起用したりしながら軽量化に成功し、エンジン単体で47kgとクラス最軽量を実現しています。
低燃費＆低排出を実現
エンジンの最軽量化と共に、低燃費かつ低排出も叶えたのがKFエンジンです。ダイハツは燃焼技術にも注力しており、KF型ではロングストロークでありながらコンパクトな燃焼室を採用しました。
KF型の採用により単体燃費は約10％の向上が実現し、ドライバーの求める低燃費車両の販売を果たしています。また、排出ガスの低減にも成功し、従来のEF型に比べるとCOは約35％、NOxでは約45％、HC約75％低減しています。
環境にも優しい低燃費車として、KF型は車業界の中でも注目されているエンジンです。
スモールカーに必要なパワーも発揮
KF型は力強さも魅力のエンジンです。燃焼効率を高めるロングストロークは、低〜中速域のトルクが大きいためパワフルな走行が可能です。実際に、従来のEF型のエンジンに比べると、低〜中速域のトルクは約5％もアップしました。
軽自動車は車体がコンパクトが故にパワーに期待ができない一面もありますが、KFエンジンであれば満足できる走行感を感じられるでしょう。
第2〜第4世代で他社メーカーもKFエンジンを採用
KFエンジンは、ダイハツだけではなく現代では様々なメーカーが起用しています。KFエンジンも時代に合わせてレベルアップを果たしており、第2世代、第3世代と進み、今では第4世代のKFエンジンが活躍しています。
第4世代のKFエンジンは、4バルブヘッドのガソリンエンジンとしては世界初となった「半球型燃焼室」が採用されたり、「マルチスパーク点火」霧化性能の高い「スワールインジェクター（NAのみ）」が起用されたりと大活躍です。
今後もあらゆるメーカーがKFエンジンのさらなる向上に向けて開発が進められていくでしょう。
KFエンジンが抱える問題は「オイルの大量消費」
KF型はスモールカーにとって画期的なエンジンですが、エンジンオイルの大量消費が課題となっています。パワフルな走行感や低燃費勝つ低排出ガスは非常に魅力的ですが、エンジンオイルが減ってしまうとエンジン回りのトラブルを引き起こす可能性があります。
ドライバーが愛車を長く乗るためにも、エンジンオイル関連のメンテナンスは念入りに行うことが大切です。しかしながら、車に詳しくないドライバーだと、エンジンオイルが減っているサインがわからなかったり、メンテナンスの頻度もよくわからなかったりする場合も多々あります。
整備士が点検やメンテナンスを促すことも大切なので、ぜひドライバーにアドバイスしてあげましょう。
KFエンジンのオイル食いを改善する方法
エンジンオイルを大量に消費している場合の対処法を紹介します。
ピストンリングの交換
KFエンジンはカタログ燃費の関係で、ピストンリングの張力を弱めに調節しています。そのため、ピストンリングの隙間からエンジンオイルが侵入しやすくなっています。
大きな漏れこそ感じなくとも、エンジンオイルが徐々に消費されているケースも少なくありません。また、ピストンリングの溝や隙間にエンジンオイルが固着している場合もあり、燃焼室内でかき混ぜてしまっているケースもあります。
エンジンオイルの大量消費が気になる場合は、ピストンリング周辺の修復で症状が回復する場合もあります。
エンジンオイルの補充
エンジンオイルが消費されている場合は、まず液体を補充することが先決です。エンジンオイルが少ない状態で走行を続けると、エンジン本体が故障してしまう可能性があります。
既にエンジントラブルを発症している場合は、エンジンオイルの補充で不具合が緩和する可能性もあります。ドライバーと相談しながら対処方法を考えましょう。
エンジンオイルの交換
エンジンオイルが汚れている場合は、液体を足すのではなく、エンジンオイルごと交換するのも1つの手です。エンジンオイルの消費に激しく悩んでいる場合は、遅効性のブラッシングオイルを一緒に添加すると効果を発揮する可能性があります。
ただし、車種や走行目的に合わせて最適なエンジンオイルを選ぶことも大切です。KFエンジンの特徴も踏まえ、適切なエンジンオイルに交換してください。
エンジンオイル添加剤の使用
エンジンオイル添加剤の使用により、オイル消費を緩和できる場合があります。エンジンオイルの滲みや漏れに効く添加剤であれば、KFエンジンならではのエンジンオイルの激しい消費を緩和できるかもしれません。
使用用途や目的に合ったエンジンオイル添加剤を使用することが重要ですので、症状をよく観察してからトラブルに合うエンジンオイル添加剤を使用してください。
KFエンジンのオイル消費を改善したいならBGのエンジンオイル添加剤が最適
KFエンジンのエンジンオイルトラブルを解消したい方は、BGのエンジンオイル添加剤RF-7をおすすめします。RF-7は整備の手間を省けるほか、コスパも良いアイテムなので、整備士の方もぜひメンテナンス方法の参考にしてください。
BGエンジンオイル添加剤「RF-7」は特許を取得した商品
BGのRF-7は、特許を取得したエンジンオイル添加剤です。通常、エンジンオイル添加剤の濃度は車への副作用が懸念されるため、濃度を薄くした商品を販売しています。
しかし、BGのRF-7は車への副作用がないため、濃度が高いままエンジンオイル添加剤を注入できるのが特徴です。濃度が高いので効果の感じ方も強く、多くのドライバーから高い支持を集めています。
RF-7の配合成分
BGのRF-7は、エンジントラブルを解消する成分が含まれています。例えば、シールを柔らかくしなやかに保つシールコンディショナーが含まれているので、エンジンオイルが高温状態の場合でも、オイルが薄まらないよう機能を高めて改善させる働きがあります。
また、古いエンジンを使っている場合でも、エンジンオイルの粘度特性を高めるため、液体が薄まってピストンリングからエンジンオイルが滲んだり漏れたりする不具合を解消できます。
RF-7はクッションを形成する役割もあるので、エンジンオイルの減少を防ぐほか、シリンダー壁の摩耗防止効果にも期待ができるでしょう。
RF-7は、様々なエンジントラブルにアプローチできるのが最大の特徴です。
エンジンオイル添加剤「RF-7」の魅力
RF-7の魅力をより詳しく紹介します。以下のポイントで気になる点があれば、さっそく商品の詳細をチェックしてみましょう。
低コスパ
RF-7は非常に機能性の高いエンジンオイル添加剤ですが、コストも抑えられるのが魅力です。一般的には「エンジンオイルの漏れ」や「白煙止め」など症状に合わせてエンジンオイル添加剤を使い分けています。
RF-7は多機能エンジンオイル添加剤ですので、逐一商品を使い分ける必要がありません。主に以下の7つのトラブルにRF-7が役立ちます。
- オイル上がり
- オイル下がり
- オイル漏れ
- 異音解消
- 白煙止め
- 酸化腐食保護
- 油圧回復
RF-7は1本約3,300円（税込）ですので、エンジンオイル添加剤を使い分ける予定であれば、コストを抑えてメンテナンスできるのではないでしょうか。
整備士の業務にかける時間の短縮が可能
RF-7は、エンジントラブルの症状の切り分けにも役立つ商品です。既に警告灯のチェックランプが付いている場合、RF-7を添加したあとにランプが消えるかどうか確認してみましょう。
チェックランプが消えればRF-7で解決できる程度の軽症のトラブルだったことがわかります。反対に、RF-7を添加してもチェックランプが消えないようであれば重症の可能性があります。
このように症状の切り分けを簡単にできるので、整備士にとってはメンテナンスにかかる労力を軽減できるのが魅力です。コストも安いので、1度RF-7を試してみる価値はあるのではないでしょうか。
エンジンの型式や車種を選ばずに使える
一般的なエンジンオイル添加剤は、車種やエンジンの型式に合わせて使い分けています。BGのRF-7は車種や型式を選ばずに使用できるエンジンオイル添加剤のため、適合する商品を探したり入手したりする手間が省けます。
さらに、ガソリン車とディーゼル車の両方に使えるエンジンオイル添加剤ですので、幅広いユーザーにアプローチできます。車を選ばずに使える商品なので、いくつか備えておいてみてはいかがですか。
使い方が至ってシンプル
RF-7は使い方もとっても簡単です。エンジンオイルにRF-7を添加するだけで作業は簡潔するので、特に難しい工程はありません。整備士だけではなく、一般の方でも利用しやすいエンジンオイル添加剤ではないでしょうか。
エンジンオイル添加剤「RF-7」の使い方
RF-7の使い方は、「エンジンオイル5Lに対してRF-7を1本（325mL）」の割合でオイルタンクに添加します。軽自動車であれば、RF-7は半量の使用でも十分な効果を発揮します。
エンジンオイルを交換する予定がある場合は、新しいエンジンオイルと同時に添加すると良いでしょう。大きな決まりはありませんが、より効果を早く実感したい方は、RF-7を添加した後に10～20分ほど自走してください。
冬場など気温が低い季節はRF-7が固くなっている場合があります。品質や効果には特に影響を与えませんが、気になるようであればオイルジョッキを使用して添加してください。
KFエンジントラブルはBGのRF-7で改善しよう
KF型はスマートカーにとっては画期的なエンジンであり、未来を豊かにするアイテムの1つです。しかしながら、エンジンオイルの大量消費は課題があるので、定期的な点検も重要なエンジンの型式とも言えます。
KFエンジンをより長く愛用したい方には、ぜひRF-7の使用をおすすめしてください。コストを抑えつつも、エンジントラブルのほとんどを改善できるエンジンオイル添加剤なので、ドライバーと整備士のどちらにもメリットがあるメンテナンス方法です。
副作用のない特許を取得している製品なので、車を大切に扱いたい方にこそ、ぜひ試して欲しい商品です。
