エンジンの正常な状態を保ち、車を快適に走らせるためにもエンジンオイルのチェックは日頃から欠かせません。エンジンオイルは、特にトラブルがなくても車を使用していれば少しずつ減っていくため、定期的なエンジンオイルの補充や交換が必要です。ただし、エンジンオイルの交換は当然費用がかかるため、適切なタイミングで交換することが大切です。
本記事では、車のエンジンオイルの交換にかかる料金の相場や、整備士として交換前にできることについて詳しく紹介します。

著者紹介
全米シェアNo.1の自動車用品(添加剤・洗浄剤)を扱うBG Japanの「ケミカル副社長」です。
BG Japanでは、自動車(ガソリン・ディーゼル)に使われている様々な潤滑油や洗浄剤を販売しています。BGでは、最新・最先端の技術で製品を作っており、科学に基づいた製品を使うことにより、車両をより良い状態で維持できます。
今回の記事では、エンジンオイルの交換費用の相場について解説していきます。また、1本で複数のエンジンオイル系統の不具合を改善できる最強のエンジンオイル添加剤やエンジンオイル交換前におすすめなエンジンフラッシング剤も紹介します。ぜひ、参考にされてください。
エンジンオイル交換が必要な状態

定期的な点検や車検以外で、急に整備工場に車が持ち込まれるときの不具合の原因は、多くの場合エンジンオイルに関することです。
エンジンオイルが劣化してくると、オイルの粘度低下によって潤滑作用が低下する、エンジン部品が摩耗する、十分に冷却機能が働かなくなるなどの不具合が起こります。
「エンジン音や振動が大きくなった」「加速しづらく、燃費も悪い」「マフラーから白煙が出ている」などの症状を訴えて持ち込まれた車の多くは、エンジンオイルの補充や交換などで大体のトラブルは解消します。
正常な車の場合は、走行距離が5,000~10,000km、または3か月〜6か月のどちらか早いタイミングでオイル交換を行いますが、それ以外でもオイル上がりやオイル下がり、オイル漏れなどのトラブルが起これば、迅速にエンジンオイルを交換する必要があります。
車のエンジンオイルの交換費用の相場

まず、車のエンジンオイルを交換する際の費用相場を見ていきましょう。エンジンオイルの種類やどこで交換するかによって料金が異なるため、整備工場以外の費用の目安も知っておくと良いでしょう。
ディーラーのエンジンオイル交換の値段相場
ディーラーでエンジンオイルを交換する場合、費用の目安は約3,000円~10,000円です。料金設定はディーラーによって異なりますが、車の総排気量で定めているところや車種によって定めているところがあります。
たとえば、軽自動車は約3,000円で交換できますが、輸入車でロングライフタイプのエンジンオイルを交換する場合は、20,000円以上となるケースもあります。
カーディーラーでエンジンオイルを交換するメリットは、メーカー純正のオイルを交換してもらえる点です。汎用的なエンジンオイルよりも純正のオイルの方が価格は高めですが、純正のエンジンオイルを使用することがメーカー保証の条件になっているディーラーもあるため、ディーラーでエンジンオイルを交換するユーザーも多いでしょう。
ただし、ディーラーの場合はエンジンオイルの選択肢が限定されてしまう点がデメリットといえるでしょう。
ガソリンスタンドのエンジンオイル交換の値段相場
ガソリンスタンドでエンジンオイルを交換する場合、約4,000~6,000円が相場です。ガソリンスタンドで用意しているオイルと交換になります。また、ユーザーが持ち込んだエンジンオイルを使えるケースもあります。
オイルを持ち込めば、工賃だけで交換できるため、コストを抑えられる方法といえるでしょう。また、ガソリンスタンドなら、給油するタイミングで一緒に交換できるので便利です。
整備工場のエンジンオイル交換の値段相場
整備工場でエンジンオイルを交換する場合は、約2,000~4,000円程度が相場です。ただし、工場によってエンジンオイルの種類や工賃の価格は変わります。
整備工場でエンジンオイルを交換するメリットは、なんといっても他の検査や車検と一緒にできる点でしょう。ずっと点検等で定期的に車の状況を見ている整備士であれば、エンジンオイルを交換するタイミングも把握できているため、適切なアドバイスができます。
また、車に関するメンテナンス全般を任せてもらっている場合は、サービスの一環として一般的な価格よりも安価な値段でエンジンオイル交換をするケースもあるでしょう。
カー用品店のエンジンオイル交換の値段相場
カー用品店のエンジンオイル交換相場は、約1,000~2,500円程度です。ディーラーやガソリンスタンド、整備工場などを比較しても、価格だけで見るとカー用品店がもっとも安いです。
また、お店の会員になることでさらに割引や工賃無料などのサービスを提供しているお店もあるので、コストを抑えてエンジンオイルを交換したいユーザーは、カー用品店を選ぶケースもよくあります。
カー用品店なので、エンジンオイルの種類も豊富なため、好みのものや車に合うもの、価格の安いものなどを自由に選べる点も特徴といえます。
セルフでエンジンオイルを交換するケースも
なるべくコストを抑えてエンジンオイルを交換したいと考えるユーザーの中には、エンジンオイル交換をDIYする方もいます。
エンジンオイルを自分で選んで交換すれば、お店に依頼するよりも費用を抑えられます。ただし、交換した古いオイルはそのまま捨てることはできず、廃油として処理しなければいけません。
また、作業に慣れていない方が自分でオイル交換をすると、ケガや火傷のリスクもあります。さらに適正なエンジンオイルの量を守って入れない場合は、車の不具合やトラブルに発展し、修理が必要になることもあるため注意が必要です。
エンジンオイル交換前にできる対策

適切な時期のエンジンオイル交換は車にとって重要ですが、交換前にエンジンオイルの良い状態をより長く維持するためにできることがいくつかあります。おさらいの意味でも、確認していきましょう。
エンジンオイルの補充
エンジンオイルの質はそれほど劣化しておらず、少量だけ減っている場合は応急的にエンジンオイルを補充することで、規定量を保てます。
現在使用しているエンジンオイルの種類を把握し、補充するとよいでしょう。エンジンオイルは車の血液のような役割をしています。規格や粘度などが適合する車に合うエンジンオイルを選んで補充しましょう。
エンジンを暖機する
エンジンを暖機することで、エンジンオイルを良い状態に保てる場合があります。エンジンを暖機すれば、内部のオイルを循環させ、金属同士の摩擦を減らせます。また、エンジン内部の金属パーツを膨張させ、クリアランスを適正にできるため、エンジン本来の性能を発揮できる状態にするために暖機を試すことはよくあるでしょう。
エンジンが暖まればオイルも温まってサラサラになり、古いオイルを排出しやすくなります。ただし、長距離や長時間走行した後の車は、エンジンやオイルが熱くなりすぎてしまうため暖機できません。車の状態を見て行うべきか検討しましょう。
フィルターを掃除する
エンジンオイルの状態と合わせて、フィルターもチェックしてみましょう。いつも利用している店舗とは別のところでエンジンオイルの交換だけを行った場合などは、フィルターの交換がされていない可能性があります。
フィルターはオイルエレメントで、エンジンオイルの寿命を長持ちさせるための大切な部品です。一般的にはオイル交換2回につき1回程度交換しているはずですが、念のためにフィルター交換の必要性も定期的に確認しておくと良いでしょう。
エンジンオイル添加剤の使用
エンジンオイル添加剤を使用して様子を見る方法もあります。エンジンオイル添加剤は、エンジンオイルの性能が低下するのを防ぎ、エンジン内部の汚れを取ったり燃費を良くしたり、オイル漏れを防いだりする効果があります。
エンジンオイル添加剤にはさまざまな種類があります。一般的なエンジンオイル添加剤は、車の不具合の症状に合わせて選ぶ必要があるため、適切なものを選びましょう。
エンジンオイル交換前におすすめのフラッシング剤

エンジンオイルの交換前に使用するとさらにいろんな効果が期待できるエンジンフラッシング剤があります。BGのEPRはオイル交換前に添加するだけで、エンジンオイルに溜まった汚れを除去することができます。具体的には、次のような効果があります。
- 頑固な汚れを除去する
- 圧縮力を回復する
- オイル希釈を抑制する
- 油圧機能を維持する
- 燃費とパワーを回復する
- オイル消費量を削減する
EPRは、ピストンリングを詰まらせる燃料ガムを軟化・乳化・溶解させ、燃焼室の密閉性を高めて圧縮を改善します。また、ブローバイガスによるオイルの希釈を減らし、微細な通路までも洗浄してバルブトレインやターボチャージャーの機能を維持します。
さらに、エンジンの性能を最適化させ、カーボン堆積物を除去してリング機能を回復する効果がある優れものです。EPRを使うことで排気ガスの排出量を減らせるため、環境にも優しいフラッシング剤です。
シールやその他のエンジン部品には無害なので、安全に使える点もおすすめです。ガソリン・ディーゼル問わず、HEV、GPF、DPF搭載車にも使えて、さまざまな車種を取り扱う整備士の方からも人気があります。
エンジンオイルの不具合がある場合はエンジンオイル添加剤「RF-7」

エンジンオイル関係の不具合が起こっているときには、エンジンオイル添加剤のRF-7が最適です。
日常的に整備でエンジンオイル添加剤を使っている方もいるかもしれませんが、一般的なエンジンオイル添加剤は、車のさまざまな症状に合わせて、1つの効能のある添加剤を選ばなければいけません。
つまり、まずは不具合の原因を特定して、それに合うエンジンオイル添加剤を選ぶ必要があります。原因の的確な特定は難しいため、不具合に合わない添加剤を使ってあまり効果が見られなかった経験がある方もいるのではないでしょうか。RF-7なら、1本で7つの典型的なオイル関係の不具合に対応できます。
- オイル上がり
- オイル下がり
- オイル漏れ
- 異音解消
- 白煙止め
- 酸化腐食保護
- 油圧回復
RF-7もガソリン・ディーゼル問わず使用可能です。また、特許を取得していて、他社の添加剤と比較すると成分が濃くて効き目も良いです。一度使用すると、他社との差は明確に実感できるでしょう。
RF-7があればこれ1本だけでいいので、コストを抑えながら作業効率も高められます。EPRとRF-7を揃えておけば、幅広い車種のエンジンオイルに関するトラブルに迅速に対応できるでしょう。
EPRとRF-7の使い方

EPRとRF-7の使い方を、具体的に説明します。
EPR
エンジン内部に汚れがつくと、車を走らせるたびに燃料の不完全燃焼が起こります。これにより黒煙、白煙、エンジンの振れ、パワー不足、始動不良などが発生し、そのまま放置するとDPFが詰まりが出て、交換に40万円以上の費用がかかる可能性があります。
EPRは、エンジンオイル交換前に使用することで、コンプレッションが低下している車両を復活させます。
【使い方】
- エンジンオイルの交換前に、エンジンオイル12~15Lに対してEPR1本(946mL)を添加します。
- 30分~40分間アイドリングしてください。
- アイドリング後にエンジンオイルとオイルエレメントを交換しましょう。
コンプレッションゲージで、ビフォーアフターがすぐに確認できます。汚れを取り除き、燃焼効率を最大限に引き出します。
すすぎ不要のフラッシングなので、作業時間の短縮にも繋がるでしょう。また、EPRをBG燃料クリーナーと併用して使用すると効果がさらに上がります。
RF-7
一般的なエンジンオイル交換のタイミングは、5,000~10,000km走行後が目安ですが、今までにエンジンオイル添加剤を使ったことがある車の場合は、20,000~30,000kmほど走ったあとにエンジンオイル添加剤を1回使う頻度で使用してみてもよいでしょう。
RF-7なら、エンジンオイル系のチェックランプに1本で対応できます。
【使い方】
- エンジンオイル5Lに対してRF-7を1本(325mL)の割合で、不調の出ている車両にそのまま添加しましょう。
- 10~20分ほど自走してください。早く混ざり効果もより早く現れます。
軽自動車の場合は、半分ほどの量でも十分効果を感じられます。また、新しいエンジンオイルと交換したタイミングで、RF-7を添加するとさらに効果的です。
RF-7は粘性があるため、冬季や気温が低い場所では製品が固くなったり、成分が分離したりしていることがありますが品質に問題はありません。オイルジョッキでよく混ぜてからエンジンオイルに添加しましょう。
エンジンオイル交換費用の相場はそれぞれで異なる

エンジンオイルはエンジンを正常に保ち、車を快適に走行させるためには欠かせないもので、適度なタイミングでの交換が必要です。
一般的には走行距離が5,000~10,000km、または3か月〜6か月のどちらか早いタイミングでエンジンオイルを交換しますが、メンテナンスによってはより長く良い状態を保てるため、費用を抑えることも可能です。
オイル交換前にフラッシング剤を上手に活用すれば、より長く良い状態を保てるでしょう。BGのエンジンフラッシング剤「EPR」なら、エンジンオイルに溜まった汚れを除去し、エンジンの性能を最適化させてカーボン堆積物を取り除いてリング機能を回復できます。今回ご紹介した記事を参考に、オイル交換やその他の対策を検討してみてください。